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WHAT'S BMX RACING

BMXレーシングとは?

1. BMXレースとは?

BMXについて

BMX(Bicycle Motocross)は、小型で頑丈なフレームを持つ自転車を使用した競技であり、高速でのレースやアクロバティックな技を競うスポーツです。もともとは1970年代にアメリカのカリフォルニア州で、子供たちがモトクロスバイクのレースを自転車で真似したことから発展しました。その後、専用のコースや競技ルールが整備され、世界的なスポーツへと成長しました。現在ではオリンピックの正式種目にもなり、競技人口も増加しています。

BMXimage

BMX競技の種類

BMX競技には大きく分けて「BMXフリースタイル」と「BMXレース」の2種類があります。

BMXフリースタイル技の難易度や完成度を採点により争う

ストリート:街中の階段や手すりなどを使い、技を繰り出すスタイル。
自由度が高い。
パーク:スケートパークのランプやバンクを使い、大技やエアートリックを行う競技。
フラットランド:平坦な地面で回転やバランスを駆使してトリックを披露する競技。
などがあります。

BMXレースコースを走り着順(早さ)を競う

BMXレースは、土や舗装された専用コースを高速で駆け抜け、ジャンプやコーナリングを駆使しながら順位を競う競技です。選手たちは一斉にスタートし、スプリント力と技術を駆使してゴールを目指します。『最も早くゴールした人が勝ち』という見た目にもわかりやすい競技です』

BMXフリースタイル BMXレース

BMXレースの特徴

BMXレースは、最大8人のライダーがスタートヒルと呼ばれる高台から一斉にスタートし、ジャンプやバーム(コーナーのバンク)を駆け抜けながら競争します。レースの距離は約400mと比較的短く、平均タイムは30秒前後と非常に速いため、一瞬の判断が勝敗を分けることもあります。スピード感と接戦の展開が魅力であり、接触や転倒も多いため、観戦もスリリングなものになります。

BMXレースの歴史

BMXレースは、1970年代にアメリカで始まり、1980年代には世界各国へと広がりました。1993年にUCI(国際自転車競技連合)が正式にBMXレースを統括し、2008年の北京オリンピックで正式種目となりました。以来、技術や装備の進化とともに、競技人口が増え、世界中で人気のあるスポーツとして成長しています。

2. BMXレースのルール

レースの流れ

A. モト(予選)

BMXレースは通常、複数のモト(ヒートレース)で競われます。各ライダーは3回のモトを走り、着順がそのままポイントとなり、3本の合計ポイントの少ない人が上位となる。
予選上位者が次ラウンド(準決勝や決勝)へ進む。

B. 1/4ファイナル , セミファイナル etc..(順々決勝、準決勝など)

予選を通過したライダーが次ラウンド進出をかけて争います。ここからは一発勝負で、各ヒート上位4名が次ラウンドに進みます。

C. ファイナル(決勝)

決勝レースは、最も速いライダーを決める重要な一戦です。8人のライダーが一斉にスタートし、最も速くゴールラインを通過した者が優勝となります。

BMXレースの流れ

スタートとゴール

BMXレースのスタートは「ランダムスタート方式」が採用されています。スタートゲートは一定の間隔で開くのではなく、ランダムなタイミングで作動するため、ライダーの集中力が試されます。

ゴールは、決められたラインを最初に通過したライダーが勝者となります。しかし、接戦が多いため、正確な判定が求められます。

BMXレースのスタート

コースの仕様

コースはスタートヒルと呼ばれるスタート地点の高さが違ったり、ストレートの長さ、コーナーの数、コブの形状など、レイアウトは各コースごと色々な特徴があります。
平坦な部分が多いコースでは漕ぐ場所が多いため漕ぎの強い選手に有利ですし、逆に平坦が少なく漕ぐところが少ないコースはコブで加速させるスキルを得意とする選手の方が有利です。
ナルはコブで加速させてスピードに乗っていく事が得意なため、どちらかというと後者のタイプになります。

また、BMXレースはスタートで勝敗の8割が決まると言われるほどスタートが大事なのと、第一コーナー明けで前に出られるかどうかが重要になってきます。
第一ストレートが短いとスタートが得意な選手に有利で逆に長いとスタートが比較的苦手な選手でもスプリント力等で第一コーナー明けまでにリカバリーできるというようなこともあります。
いずれにしてもスタートで前に出る事で勝つ確率は格段に上がるので、ナルもスタート練習には重きを置いて練習しています。

BMXレースのコース

BMXレースの装備と自転車

BMXレースで使用される自転車は、軽量かつ高耐久性のフレームを持ち、シングルギアで設計されており、タイヤサイズは大人も子供も20インチが基本で、アマチュアクラスにはクルーザーと呼ばれる24インチのクラスもあります。

ライダーの装備には、以下のものが含まれます。

フルフェイスヘルメット:頭部の保護に不可欠。
ゴーグル:飛来する砂埃や、転倒時に目をまもるため。
グローブ:ハンドルのグリップ力を向上。
長袖・長ズボン:転倒時のケガを防ぐために義務付けられることが多い。
プロテクター: 膝、肘、胸部を保護する装備が推奨される。

車体について

BMXレースで使用する車体は、街乗り自転車のような完成車もありますが、車体を自分の扱いやすいようにカスタマイズしていくことが上達していく近道だったりもします。
機材を使用するスポーツですので、上を目指して世界で戦おうと思えば思うほど、やはり機材は大事で、フレームの素材(アルミやカーボン)、ハンドルの素材、ホイール、タイヤ、駆動系のベアリング等、本当にこだわればキリがないぐらいです。
軽量化も大事ですが、激しい衝撃もある競技ですので、ハンドルなどパーツによっては重さよりも強度を優先するものもあり、自分に合わせて組み上げる事が大事になってきます。
いずれにしても良いパーツはやはりそれなりのお値段なものも多く、自転車一台組み上げるのにも高額な費用がかかるというのが現状です。

体を守るために

自転車といえど、かなりのスピードが出ます。 ナル達の年代でも時速50km近くのスピードで8人で争うわけで、当然接触や転倒などもあるため、体を守るプロテクターはとても大事です。
特に頭を守るヘルメットはめちゃくちゃ大事で、安全性の高いものを選ぶ必要があります。
また、転倒などでヘルメットが強い衝撃を受けた場合、外観的には大丈夫でもそのヘルメットを使用できなくなったりすることもあります。
ヘルメット以外にも、胸や背中、肩を守るプロテクター、膝と脛のプロテクター、頚椎を守るためのネックブレースと呼ばれる首のプロテクターを使用しています。  ネックブレースなどは使用しない選手もいますが、上達していくうえでケガをしないことも大事なので、プロテクターなどで防げるケガは防ぐ、ケガをしたとしても少しでも軽く済むようにするためにも各種プロテクターは非常に重要です。そのため、プロテクター類に関して、特にヘルメットに関してはケチれないというのが現状で、安全性の高いものはどれも高額なものが多いです。 余談ですが、ヘルメットを新調して1週間ぐらいで転倒して割ってしまい、数万円するヘルメットを再度購入したこともあります😭

BMXレースの装備

3. BMXレースの大会

クラス分け

日本国内のBMXレースでは、年齢やスキルレベルに応じて以下のようなクラス分けがされています。

チャンピオンシップクラス

エリート:23歳以上のトップライダーが参加する最高峰のクラス。
U23:19~22歳のライダーを対象としたクラス。
ジュニア:17~18歳のライダーを対象としたクラス。

チャレンジクラス

一般のアマチュアライダー向けで、年齢ごとに細かく分けられる。
Boys:5-6歳/7-8歳/9-10歳/11-12歳/13-14歳/15-16歳/17-29歳/30歳以上 etc...
Girls:5-8歳/9-10歳/11-12歳/13-14歳/15-16歳/17-24歳/25歳以上 etc...

BMXレースのクラス

大会の規模

BMXレースの大会は、規模やレベルによって分類されています。

オリンピック
世界最高峰の大会で4年に1度の開催
UCI BMX世界選手権
毎年開催されるBMXレースの世界一決定戦
UCI BMXスーパークロスワールドカップ
世界各国で開催されるトップレベルの大会
ナショナルチャンピオンシップ(全日本選手権)
国内最高峰の大会。その年の日本一が決まる
国内シリーズ
定期的に開催される国内シリーズ戦
地域大会・ローカルレース
初心者やジュニアライダーが参加しやすい大会
BMXレースの大会

チャンピオンシップ

各国のナショナルチャンピオンシップ(国内選手権)や世界選手権など、最も権威ある大会が開催されます。これらの大会で上位に入ることはライダーにとって大きな名誉となります。

ナショナルチャンピオンシップ(全日本選手権)

国内最高峰の大会であり、ここでの勝者がその年の日本一の称号を得ることとなり、ライダーにとっておおきな名誉となる。

UCI BMX RACING WORLD CHAMPIONSHIPS(世界選手権)

【チャレンジクラスはUCI BMX RACING WORLD CHALLENGEと呼ぶ】
ファイナリスト8名にはワールドゼッケンが与えられ、ゼッケンの数字の前に『W』が付く。 例えば世界選手権の優勝者のゼッケンは大会終了後から『W1』となり、次年の世界選手権までそのゼッケンナンバーを付ける。これは世界共通のため、各年齢カテゴリーで『W』の付いたゼッケンを使用する者は8名しかいいない。よって『W』ゼッケンを所有するものは強者の証でもあり、世界的にも名誉となる。

ライセンスとID・ナンバープレート

BMXレースに出場するには、各国の自転車競技連盟のライセンスが必要です。ライダーには個別のナンバープレートが割り当てられ、識別されます。

ナンバープレートの表記と色分け

ナンバープレートの色分けにより、どのカテゴリのライダーかが一目でわかるようになっています。また、数字のフォントや配置にも規定があり、視認性を確保するために一定のサイズが求められます。 ライセンスやナンバープレートは大会の受付時に確認され、規定に沿ったものを使用する必要があります。

4. BMXレースの見どころ

BMXレースのテクニック・スキル

BMXレースでは、以下のような多彩なテクニックとスキルが求められます。

スタートダッシュ - わずかな差が勝敗を決めるため、爆発的な加速力が重要。
ジャンプ技術 - バンプ(こぶ)やダブルジャンプをスムーズに飛び越えることでスピードを維持。
コーナリング - バーム(コーナー)での適切なライン取りとバイクコントロール。
パンプトラック技術 - ペダルを踏まずにバイクを押し出しスピードを上げる技術。
フィニッシュスプリント - ゴール直前のラストスパートで勝負が決まることも多い。

BMXレースのテクニック・スキル

観戦で注目するポイント

BMXレースを観戦する際の注目ポイントを以下に挙げます。

スタートの争い - 8人のライダーが一斉に飛び出し、最初のコーナーにどう進入するか。
ジャンプのダイナミックさ - 迫力あるジャンプやスムーズなランディングに注目。
コーナーでの駆け引き - 他のライダーとのポジション争いでの巧みな戦略。
クラッシュとリカバリー - 転倒しても素早く立ち上がる選手の技術と精神力。
ゴール直前の接戦 - 最後の数メートルで順位が逆転することも多く、手に汗握る瞬間。

BMXレースの観戦